リーガルは多くのビジネスマンの足を支えてきた日本の定番革靴ブランドです。
しっかりとした作りと、ブランド力があるため一度は履いたことがあるという人も多いかと思います。
今記事では、リーガルの定番ストレートチップ5選の特徴と、それぞれのメリットとデメリットについて解説しています。
また個人的におすすめのモデルについても、それぞれメリット・デメリットについて解説しています。
この記事を読むことで、どのモデルがあなたにおすすめなのか分かるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
ビジネス・冠婚葬祭に欠かせない内羽根ストレートチップ
内羽根ストレートチップとは、画像のように靴紐を通す部分が、内側につくられている構造かつ、つま先に一本まっすぐ切り返しが入っているデザインの靴のことです。
革靴の中では1番フォーマル度が高く、黒の内羽根ストレートチップは最も冠婚葬祭に適したデザインとされています。
またビジネスシーンや、スーツスタイルにもマッチし、ドレスシーン全般で活躍するため一足は持っておきたいマストアイテムと言えます。
冠婚葬祭で履く靴という特性上、勝負靴として購入されることが多く、各メーカーが特別力を入れて開発しており、各メーカーの“顔“と呼べるモデルが多く集まっているデザインでもあります。
日本の老舗革靴ブランドであるリーガルも、もちろんストレートチップには力を入れており、魅力的なモデルが揃っています。
次章からリーガルの定番ストレートチップ5選のメリット・デメリットについて解説します。
リーガルの定番ストレートチップ5選
リーガルの定番の内羽根ストレートチップ5選をご紹介します。
価格が安い順からご紹介します。
811r
出典:アマゾンHP
雨の日も履けて、使い勝手が良い
【商品詳細】
モデル名:811r
アッパー:ガラス革
ソール :ラバーソール
製法 :セミマッケイ製法
定価 :28,600円(税込)
【メリット】
811rはガラス革にラバーソールなので、雨の日も気にせず履くことができます。
冠婚葬祭やイベント毎は天候関係なく開催されるので、天候を気にせずに履けることは大きなメリットです。
また、セミマッケイ製法なので、比較的履き始めから快適な履き心地を得ることができます。
比較的細身のラスト(木型)ですが、細過ぎず履き回しやすいシルエットです。
ソールはスタイリッシュに見えるように、薄いラバーソールを採用しています。
雨の日に履け、少ないケアでツヤを保つことができる機能性と、基本に忠実でベーシックなシルエットが使い勝手の良い一足です。
【デメリット】
デメリットとしては、雨に強いガラス革ですが、革の質感や高級感ではスムースレザーに劣ります。
またアッパーに樹脂加工をしているので、経年変化を楽しむことが難しく、数年履くとヒビ割れが起こってしまう恐れがあります。
勝負靴として、ケアと修理をしながら10年以上愛用するといった使い方をすることは、難しいと考えておいた方が良いでしょう。
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725r
出典:アマゾンHP
出典:リーガルHP
イタリア靴のようなデザイン性と履き心地
【商品詳細】
モデル名:725r
アッパー:ガラス革
ソール :ラバーソール
製法 :セミマッケイ製法
定価 :28,600円(税込)
【メリット】
イタリア靴を意識したようなロングノーズで、ソールが薄くドレッシーなデザインとなっています。
セミマッケイ製法で、屈曲性が高く軽い履き心地です。
キップレザー(生後6か月~2年未満の牛革)に鏡面加工をしたガラスレザーのため、ケアが楽で雨の日にも履くことができます。
ドレッシーでイタリア靴のような雰囲気のストレートチップが欲しい人におすすめです。
【デメリット】
マッケイ製法は履き始めから比較的履き心地が良いことは魅力ですが、反面長時間の歩行には向いていません。
ソールが薄くドレッシーな雰囲気ですが、中物をたくさん詰めることができず、クッション性が低くなっています。
またガラス革なので、長年使うとひび割れを起こす危険性があります。
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11kr
出典:アマゾンHP
足幅が広く、夏のベタ付き感を抑えたい人におすすめ
【商品詳細】
モデル名:11kr
アッパー:スムースレザー
ソール :ラバーソール
製法 :セミマッケイ製法
定価 :29,700円(税込)
【メリット】
幅広3Eのウィズなので、足幅が広い人に向いています。
ライニングには、吸汗、速乾性に優れたCOOLMAX® (クールマックス®) という素材を使用しているので、夏でもさらっとした感触でベタ付き感を低減します。
811r同様、ラウンドトゥで程よく細身に見える作りになっているので履き回しがしやすいシルエットです。
【デメリット】
スムースレザーですが、特別高級感のある革が利用されている訳ではありません。
どちらかと言うと、革の質感や経年変化を楽しむのではなく、ガシガシ使うことに向いている革です。
また、ガラス革と比較すると雨への耐久性も劣ります。
315R
出典:Qoo10
ロングノーズで細身なので、スタイリッシュに見える
【商品詳細】
モデル名:315R
アッパー:ガラス革
ソール :ラバーソール
製法 :グッドイヤーウェルト製法
定価 :34,100円(税込)
【メリット】
ロングノーズかつ細身なシルエットなのでスタイリッシュに見えます。
それでいて、2Eのウィズで日本人の足に合う作りです。
ガラスレザーながら、樹脂加工が濃くなく、高級感のある仕上がりです。
グッドイヤーウェルト製法を採用しているので、履いている内に足の形に沿って、足底のコルクを沈みフィット感が高まります。
またヒール高が4cmあるので、脚長効果もあります。
細身でロングノーズなシルエットが好みの方におすすめです。
【デメリット】
グッドイヤーウェルト製法なので、修理をすることができるのですが、アッパーがガラス革のため、数年使うとヒビ割れを起こす恐れがあります。
現在はロングノーズで細身の靴よりも、丸みを帯びたラウンドトゥのシルエットが主流です。
01drcd
出典:アマゾンHP
出典:アマゾンHP
リーガルの真髄が味わえる勝負靴
【商品詳細】
モデル名:01drcd
アッパー:スムースレザー
ソール :レザーソール(ヒールはラバー)
製法 :グッドイヤーウェルト製法
定価 :46,200円(税込)
【メリット】
ラスト(木型)・素材・作り、すベてに拘った勝負靴に相応しい一足。
アッパーには海外の一流ブランドにも採用されているアノネイのベガノカーフが採用されており、革本来の美しさを味わうことができます
コバは「ヤハズ仕上げ」のため、ソールが薄くシャープな印象になっています。
また日本人の足形に合わせて踵を小さく設計しており、高いフィット感を得ることができます。
海外ブランドにも劣らない、“勝負靴“が欲しい方におすすめです。
【デメリット】
高級感や革本来の美しさを味わうことができる革である反面、経年変化を楽しみながら長年愛用したいのであれば、定期的なケアが必須です。
またレザーソールかつ、繊細な革なので雨の日に使用することもおすすめできません。
海外ブランドと比較するとコスパが高いですが、リーガルブランドの中ではかなり高価な価格帯です。
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個人的におすすめのモデル3選
定番モデルほどの知名度はありませんが、個人的におすすめできるストレートチップモデル2選をご紹介します。
35HR
出典:アマゾンHP
ゴアテックス搭載の防水仕様
【商品詳細】
モデル名:35HR
アッパー:スムースレザー
ソール :ラバーソール
製法 :セメント製法
定価 :28,600円(税込)
【メリット】
ゴアテックスを搭載しているので、防水性・透湿性に優れたビジネスシューズです。
またクッション性のあるインソールを採用しているので、スニーカーライクな履き心地です。
セメント製法ですが、1回ならオールソールの修理を行うことができます。
天候関係なく、たくさん歩く営業職のような人におすすめです。
【デメリット】
高級感や質感のある革ではありません。
ライニングやソールにハイテク感があるので、純粋なドレスシューズと比較するとドレス度は劣ります。
11DLCJ
出典:リーガルHP
カジュアルでも使える内羽根ストレートチップ
【商品詳細】
モデル名:11DLCJ
アッパー:スムースレザー•スコッチグレインレザー
ソール :ラバーソール
製法 :グッドイヤーウェルト製法
定価 :35,200円(税込)
【メリット】
イギリス靴を思わせるクラシックなブリティッシュラスト(木型)を使用した一足。
内羽根ストレートチップのデザインでありながら、アッパーをスコッチグレインレザーにすることでカジュアル用途でも使えます。
(スムースレザーのモデルもあります。)
ソールはヴィブラム社の ガムライトソールを採用することで、屈曲性に優れた柔らかな履き心地です。
エイジングが期待できる高級感のある革を使用していながら、3万円中盤とコストパフォーマンスが高いです。
【デメリット】
スコッチグレインレザーのシューズはフォーマルな場には合わないので、冠婚葬祭などで使いたい場合は、スムースレザーのものを選ぶことがおすすめです。
高級感のある革なので、クリーナーや栄養クリームを使った定期的なケアが必要です。
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21GL
ロングノーズながら、“ロングノーズ過ぎない“絶妙なデザイン性
【商品詳細】
モデル名:21GL
アッパー:コレクテッドグレインレザー(ガラスレザー)
ソール :ラバーソール
製法 :セメント製法
定価 :29,700円(税込)
【メリット】
ロングノーズながら、嫌味にならない絶妙なバランス感のフォルムが魅力の一足。
コレクテッドグレインレザーという表面にガラス加工をしたレザーを使用していることで、表面にはツヤ感があります。
ガラスレザーの靴はガラス加工感が強い靴も多いですが、21GLは自然なツヤ感で、本革ライクな質感です。
ソールは雨にも雪にも対応した滑りにくい「EARTH GRIP」を搭載しています。
ブラウンは色気のあるアンティーク仕上げとなっていておしゃれ。
【デメリット】
21GLはデザイン性や機能性、価格のバランスが良く、大きな欠点のなさが魅力のシューズです。
ただ、あえて挙げるとセメント製法のため、修理しながら長く愛用することは難しい製法です。
また薄いですがガラス加工をしていることも、ヒビ割れの一因となります。
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まとめ
リーガルの定番ストレートチップ5選と、個人的におすすめのモデル3選についてご紹介しました。
それぞれのモデルのメリット・デメリットについてご理解頂けたかと思います。
今回ご紹介したモデルは、リーガルが展開するストレートチップのなかでも“間違いない“モデル達なので、気になったものがあれば、まず試着してみることをおすすめします。
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