ウィングチップはドレスシューズの定番デザインの中では、最も装飾が多く華やかなシューズとして人気です。
ドレスシューズですが、ビジネスだけでなく、デニムに合わせてカジュアルでも活躍します。
今記事では、ロングウィングチップの魅力とおすすめのブランド5選をご紹介します。
今記事を読むことで、ロングウィングチップを使ったおすすめコーデについても知ることができますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ロングウィングチップの特徴と魅力
ウィングチップは16~17世紀にスコットランド、アイルランドで履かれていた労働靴が起源とされています。
デザインの特徴であるW字型(鳥の翼状)のメダリオンは、水捌けを良くするための意匠とされています。
19世紀になると、イギリスのカントリー(田舎)を中心に狩猟やアウトドアシューズとして使われるようになります。
このような歴史的背景から、ウィングチップはドレスシューズでありながら、スポーティでカジュアルな部類の革靴とされています。
ロングウィングチップの起源は定かではありませんが、1950年代ではアメリカのシューズブランドの定番デザインとなっています。
60年代にはロングウィングチップはアメリカで大流行し、アメトラの定番シューズとして現在も定着しています。
メダリオンが踵まで一直線に伸び、重厚なダブルソールがデザインの特徴となっています。
ロングウィングチップ
フルブローグ
出典:https://tradingpost.jp/shibuya/49601/
またウィングチップはアメリカで呼ばれる総称で、イギリスではフルブローグと呼ばれます。
デザインの違いとしては、アメリカでは外羽根のウィングチップはロングウィングチップが主流ですが、ヨーロッパではメダリオンは一直線に伸びておらず、よりドレッシーな雰囲気となっています。
ロングウィングチップはラギットな雰囲気が魅力のレザーシューズで、スラックスだけでなくアメカジの代表的なアイテムであるデニムとも相性抜群です。
ビジカジからカジュアルで活躍し、お堅いビジネスシーンよりはプライベートシーンで活躍します。
そのため、装飾的なデザイン性とラギットさ、ガシガシと履き込むことができる頑丈さを兼ね備えていることが魅力です。
ロングウィングチップを使ったおすすめコーデ
ここからはロングウィングチップを使ったおすすめコーデについてご紹介します。
ロングウィングチップ×アメトラ
出典:WEAR
クラシカルなトラッドコーデ。
ロングウィングチップはアメトラな着こなしと相性抜群です。
ロングウィングチップ×キレイめアメカジ
出典:WEAR
白Tにカジュアルシャツを合わせたシンプルなアメカジコーデ。
タック入りのパンツをチョイスすることで、キレイめな印象となっています。
ロングウィングチップ×古着コーデ
出典:WEAR
古着のアイテムを使った、ヴィンテージライクな雰囲気が魅力のコーデ。
ロングウィングチップもヴィンテージシューズ市場で定番人気を誇っているデザインです。
ロングウィングチップ×キレイめカジュアル
出典:WEAR
クラシカルな定番ブランドのアイテムを、モダンなカジュアルテイストで着こなしたスタイル。
オーバーサイズの白シャツがレイヤードとして効いています。
ロングウィングチップ×ビジネスコーデ
出典:WEAR
フォーマルなビジネススタイル。
ブラックのロングウィングチップはビジネスの場でも活躍します。
ロングウィングチップのおすすめブランド5選
ロングウィングチップのおすすめブランドを5つご紹介します。
REGAL(リーガル)
出典:アマゾンHP
リーガルは日本のビジネスシューズの雄として有名なブランドですが、元々は1961年にアメリカのブラウウン社と契約を提携し、「リーガルブランド」の革靴の製造を始めた歴史を持っています。
そのため、ロングセラーモデルはクラシカルでアメトラを感じるデザインのものが多くなっています。
2235はリーガルの顔ともいえる定番モデルです。
リーガルの高級グレードである、インペリアルグレードのシューズで高級感のあるレザーソールを採用しています。
重厚なダブルソールや、独特な表情のシボ革といったラギットな要素が魅力のシューズです。
直営店も多いので、全国で購入しやすいこともメリットです。
アメトラなデザインに頑丈さとリーガルの良さが詰まったロングセラーモデルが気になる人におすすめです。
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Allen Edmonds(アレンエドモンズ)
アレンエドモンズは“大統領が愛用する“革靴ブランドとして有名なアメリカの歴史ある革靴ブランドです。
大統領就任演説やホワイトハウスへの初登頂時には、アレン・エドモンズの革靴を履くことが慣習となっています。
ストレートチップの「パークアベニュー」が定番モデルとして有名です。
アレンエドモンズの靴は履き心地を追求するために、釘や硬い鉄のシャンク(芯材)を用いないことで知られています。
ロングウィングチップのマクニールは定番モデルの一つです。
外羽根のウィングチップながら、品を備えたフォルムでビジカジ兼用で活躍します。
上品な雰囲気のロングウィングチップが欲しい人におすすめです。
HARUTA(ハルタ)
出典:アマゾンHP
ハルタはローファーが有名な日本のレザーシューズブランドです。
学生ローファーのイメージが強いブランドですが、コストパフォーマンスの良いドレスシューズもおすすめです。
ロングウィングチップのモデルもあり、ベーシックなデザインが特徴です。
汎用性の高いデザインとフォルムながら、1万円代という抜群のコストパフォーマンスです。
アッパーには水に強く、簡単なケアでツヤを保つことができるガラスレザーを使用しています。
ソールもラバーソールを採用しているので、雨の日でも使うことができます。
手に取りやすい価格で、使い勝手の良いロングウィングチップが欲しい人におすすめです。
FLORSHEIM(フローシャイム)
出典:アマゾンHP
フローシャイムは1892年にシカゴで創業した革靴ブランドです。
かつてはアメリカ靴の最高峰として、最高品質のドレスシューズを作っていました。
定番モデルであるロングウィングチップ「ケンムール」は、ヴィンテージ市場で最も人気の高いシューズの一つと言えます。
現在は生産の拠点を海外に移し、品質と価格のバランスの取れたレザーシューズを販売しています。
現在発売されているケンムールは、かつてのケンムールと同品質とはいえませんが、基本的なディティールは引き継がれています。
また、古着屋などを回ってお気に入りの「ケンムール」を見つけ出すこともおすすめです。
皆さまはヴィンテージのものについてどのようなイメージをお持ちでしょうか? きっと「雰囲気がある」、「職人技」、「デザインがかっこ良い」、「高価」など様々なイメージがあると思います。 そんな中で革靴はとても実用性があって、お得なジ[…]
ALDEN(オールデン)
出典:アマゾンHP
かつてのアメリカ靴の王様がフローシャイムなら、現在アメリカ靴の王様と称されているのがオールデンです。
オールデンの魅力は豊富なラスト(木型)と、コードバンレザーです。
特にコードバンは、ホーウィン社との蜜月関係から最高品質のコードバンを優先的に供給されています。
コードバンは馬の臀部(お尻)の貴重な革で、使い込むほどにツヤの増す独特なエイジングが魅力です。
ロングウィングチップの「975」はバリーラストを採用しており、比較的幅広で大きめの作りであることが特徴です。
そのためボリューム感のあるフォルムで、万人に合いやすいラスト(木型)とされています。
近年はその人気と、コードバンの希少性から価格が高騰し、手に入れることも難しくなってきていますが、最高峰のアメリカ靴が欲しい人におすすめです。
まとめ
ウィングチップは装飾が多い華やかな靴として、ドレスシューズの中で定番人気を誇るシューズです。 その起源は、狩猟などで用いられたカントリーシューズのため、カジュアルな印象のデザインが特徴です。 […]