スコッチグレインの定番ストレートチップ5選のメリット・デメリットまとめ

スコッチグレインはビジネスシューズの定番ブランドです。

 

日本製でグッドイヤーウェルト製法を採用していながら、コストパフォーマンスの高いブランドとして知られています。

 

知名度も高いので、革靴に関心のある人であれば一度はスコッチグレインのブランド名は聞いたことがあるでしょう。

 

今記事では、知名度・人気ともに高いスコッチグレインの定番ストレートチップ5選のメリット・デメリットについてまとめています

 

今記事を読むことで、自分にピッタリのスコッチグレインのストレートチップが分かりますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

スコッチグレインのビジネスシューズの特徴

スコッチグレインのビジネスシューズの特徴は以下の三つです。

 

・グッドイヤーウェルト製法

 

・上級モデルとエントリーモデルの違いは素材

 

・シューキーパーが付いてくる

 

上から順番に解説していきます。

グッドイヤーウェルト製法

工場改築したヒロカワ製靴で学ぶ、スコッチグレインの革靴ができるまで [Scotch Grain] | 革靴ジャーナル. | 革靴や靴磨きを発信するwebメディア

出典:https://kusumin.com/scotchgrain_factory_renewal/

スコッチグレインのビジネスシューズは基本的に全てグッドイヤーウェルト製法で作られています。

 

グッドイヤーウェルト製法は、履き始めは硬いですが、履きならしていくうちに足裏のコルク(スコッチグレインではEVA製のスポンジを使用)が自分の足の形に沿って沈み込み、フィット感を高めます。

 

また、グッドイヤーウェルト製法で作られた靴は、数回のオールソール修理することができます。

 

スコッチグレインでは、匠ジャパンという修理専門工場を持っており、修理を受け付けています。

 

良心的な価格で、丁寧な修理を受けることができるので、スコッチグレインは長く愛用するのに適したブランドです。

上級モデルとエントリーモデルの違いは皮革の質

出典:スコッチグレイン公式HP

通常の革靴ブランドは、エントリーモデルとハイエンドモデルでは、素材からラスト(木型)・製法や仕上げに至るまで、様々な違いがあります。

 

しかし、スコッチグレインではエントリーモデルとハイエンドモデルの違いは、主に素材の違いのみになります。

 

ラスト(木型)も、エントリーモデルのアシュランスと、ハイエンドモデルのインペリアルIIが同一ラスト(木型)を使用しています。

 

そのため、エントリーモデルを購入しても、ハイエンドモデルと同様の作りの良さを味わうことができます

シューキーパーが付いてくる

シューキーパー Sサイズ SHOEKP-S | スコッチグレイン|SCOTCH GRAIN|オフィシャルオンラインストア

出典:スコッチグレイン公式HP

スコッチグレインのビジネスシューズを購入すると、プラスチップ性のシューキーパーが付いてきます。

 

シューキーパーを入れることで、革靴の型崩れを防ぎます。

 

シューキーパーが付いてくるブランドは非常に珍しく、長く愛用することに役立ちます。

 

このシューキーパーは、細かくサイズ調整が可能で、スニーカーなどのシューズにも使うことができて便利です。

 

スコッチグレインの定番ストレートチップ5選

ここからはスコッチグレインの定番ストレートチップ5選のメリット・デメリットについてご紹介します。

ASSURANCE(アシュランス)

3526BL(EEE)

出典:スコッチグレイン公式HP

3526BL(EEE)

出典:スコッチグレイン公式HP

THE・中庸のエントリーモデル

【商品詳細】
モデル名:アシュランス

アッパー:国産カーフ

ソール :ノンスリップレザーソール

足幅  :3E

製法  :グッドイヤーウェルト製法

定価  :37,400円(税込)

【メリット】

アシュランスは3Eのウィズ(足幅)で、スコッチグレインで標準とされているラスト(木型)を使用したエントリーモデルです。

スコッチグレインは上級モデルとエントリーモデルの違いは革の質だけなので、エントリーモデルながらスコッチグレインの作りの良さを味わうことができる一足です。

クセのないややロングノーズなシルエットで、幅広いビジネススタイルに合わせることができます。

カーフ+レザーソールの本格革靴をはじめて買ってみたいという人におすすめです。

【デメリット】

デメリットとしては、スコッチグレインの国産カーフは履き始めが硬いことです。

なので、履き始めは靴づれなどが痛く、履きならしが大変ことは覚悟しておいた方が良いでしょう。

その代わり、履き慣れてくると革に厚みがある分頑丈で、多少の雨でもガシガシと履くことができるメリットもあります

またアシュランスはエントリーモデルとして、スコッチグレインの一足目としておすすめされることが多いですが、雨の多い日本では、雨の日用のシューズをまず揃えた方が便利です。

レザーソールは高級感が魅力ですが、雨の日に使うと大きなダメージとなります。

そのため、ラバーソールで雨の日に使えるビジネスシューズを持っていない場合は、まずは雨の日でも気軽に使えるシューズを買った方が後々楽です。


スコッチグレイン SCOTCH GRAIN ストレートチップ アシュランス 3526BL(EEE)

SHINE OR RAIN III(シャインオアレイン III)

2726BL(EEE)

出典:スコッチグレイン公式HP

2726BL(EEE)

出典:スコッチグレイン公式HP

防水性があり、使い勝手抜群

【商品詳細】
モデル名:シャインオアレイン III

アッパー:国産撥水カーフ

ソール :SGソール

足幅  :3E

製法  :グッドイヤーウェルト製法

定価  :36,300円(税込)

【メリット】

シャインオアレインシリーズのメリットは、なんといってもその防水性の高さです。

撥水カーフを使用しているため、雨の日に活躍します。

またグリップ力のあるラバーソールを採用しており、雨の日の歩きやすさに拘っています

雨の日用の革靴は、不自然なまでにガラス加工を厚くしたものなどが多い中、シャインオアレインは、雨の日用のシューズでありながら、晴れの日にも使える紳士靴として品を備えていることが魅力です。

撥水カーフは、撥水加工がしてありながらも、見た目は高級感のある天然皮革で、天候関係なく使うことができます。

シャインオアレイン IIIは、アシュランスと同一ラスト(木型)を使用しており、3Eのウィズです。シャインオアレインIVはシャープなEウィズとなっています。

【デメリット】

シャインオアレインは使い勝手が抜群で、コストパフォーマンスも高いシューズです。

そのため大きなデメリットはないですが、あえて挙げると、撥水レザーは天然皮革のモデルと比較すると、革の風合いに劣ります

やはり撥水加工を施していないモデルの方が、綺麗なエイジングも期待できます。

もう一点は、防水性は高いですが完全防水ではないことです。グッドイヤーウェルト製法の特性上、出し縫い部分(足の裏の縫い目)から水が染み込んでくる可能性があります。

個人的には、グッドイヤーウェルト製法のラバーソールの革靴を雨の日に履いて、靴裏から水が染み込んできたという経験はありませんが、嵐のような大雨や、深い水溜りの中を歩く場合は濡れてしまう可能性があります。


スコッチグレイン SCOTCH GRAIN セミブローグ シャインオアレインIII 2720BL(EEE)

ODESSA(オデッサ)

916BL(E)

出典:スコッチグレイン公式HP

916BL(E)

出典:スコッチグレイン公式HP

高級感溢れるスコッチグレインのアイコンモデル

【商品詳細】
モデル名:オデッサ

アッパー:ヨーロピアンボックスカーフ

ソール :トップゴムレザーソール

足幅  :E

製法  :グッドイヤーウェルト製法

定価  :48,400円(税込)

【メリット】

オデッサの魅力はヨーロッパ産のボックスカーフを使用していることによる高級感です。

キメが細かく、自然な光沢を備えた高級カーフとなっています。

実際に、海外ブランドの5万円以下の皮革と比較してみると、それらのものよりも品質の高い皮革を使用していることが分かるかと思います。

また、オデッサはEウィズの細身でロングノーズなシルエットで、エレガントさが追求されています

5万円以下で、品質の高い革を使用したビジネスシューズを探している人におすすめです。

【デメリット】

デメリットとしては、高級カーフは柔らかく、履き馴染みも早いというメリットがある反面、繊細で扱いが難しいことです。

国産カーフは頑丈な革なので、ガシガシ履くことができますが、オデッサはローテーションを組んで、大事に履くことがおすすめです。

また、レザーソールのため雨の日に履くことも難しいです。

定期的なケアをしながら、ローテーションを組んで履く人におすすめのビジネスシューズといえます。


スコッチグレイン SCOTCH GRAIN ストレートチップ オデッサ 916BL(E)

IMPERIAL BLACK(インペリアル ブラック)

946BL(E)

出典:スコッチグレイン公式HP

946BL(E)

出典:スコッチグレイン公式HP

最高級の素材を使ったハイエンドシリーズ

【商品詳細】
モデル名:インペリアル ブラック

アッパー:ヨーロピアンエクストラボックス

ソール :トップゴムレザーソール

足幅  :E

製法  :グッドイヤーウェルト製法

定価  :59,400円(税込)

【メリット】

インペリアルはスコッチグレインのハイエンドに位置するシリーズです。

アッパーに使用する皮革は、最高級のヨーロピアンエクストラボックスが使われています。

しっとりした高級感あふれる質感と、丁寧に磨き上げた最終仕上げにより、艶やかな光沢を感じます。

アウトソールも良質なヨーロッパ原皮を使い、イタリアで鞣された高級レザーソールを採用しています。

最高級な素材を使った、スコッチグレインのハイエンドシューズが気になる人におすすめです。

【デメリット】

インペリアルシリーズのデメリットは、5万円を超える価格です。

やはり一足5万円を超える価格は、選択する上でネックになってきます。

また、オデッサと同様に、ヨーロッパ産の高級カーフのため定期的なケアとローテーションを組んで履くことは必須です。

高級感のあるレザーソールも雨の日には向きません。

WEB LIMITED

NL4116BL(E)

出典:スコッチグレイン公式HP

NL4116BL(E)

出典:スコッチグレイン公式HP

コスパ抜群のWEB限定のアウトレットモデル

【商品詳細】
モデル名:WEB LIMITED

アッパー:国産カーフ

ソール :SGテクノソール

足幅  :E

製法  :グッドイヤーウェルト製法

定価  :28,600円(税込)

【メリット】

WEB LIMITEDはグッドイヤーウェルト製法でありながら、3万円以下のコストパフォーマンスの高さです。

安かろう悪かろうではなく、国産カーフを使用して、スコッチグレインの作りの良さがありながら、この価格設定は魅力的です。

コストパフォーマンスを重視する人にとっては、かなりおすすめといえます。

また、ラバーソールのため雨の日も使うことができて使い勝手が良いです。

EEEのワイズのモデルも販売されています。

【デメリット】

デメリットとしては、WEB LIMITEDはアウトレット品のため、正規の商品には使えない革や、余った革などを上手く利用して作られています。

そのため、トラや血筋などが目立つものもあります

特にWEB専売品のため、購入する前に状態を確認したり、試着ができないことはデメリットです。

購入する前には、店舗で同サイズ・同ワイズ(足幅)のものを試着してサイズ感を確かめておくことは必須です。

スコッチグレインを履いたことがないのに、他ブランドで自分の持っている革靴のサイズを参考にして、いきなりWEB LIMITEDを購入することはおすすめできません。


スコッチグレイン SCOTCH GRAIN ストレートチップ WEBMODEL NL4116BL(E)

まとめ

スコッチグレインは知名度・人気ともに高い革靴ブランド
スコッチグレインのビジネスシューズはグッドイヤーウェルト製法のため、修理しながら長く愛用できる
アシュランスは国産カーフと、レザーソールのエントリーモデル
シャインオアレインは防水性がありながら、天然皮革の風合いを備えているシューズ
オデッサやインペリアルシリーズはヨーロッパのボックスカーフを使用した高級感が魅力
WEB LIMITEDはコストパフォーマンスの高さが魅力のWEB専売モデル
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