リーガルのエアローションシステムの解説と搭載モデルまとめ

靴が蒸れて気持ち悪いという経験は、誰しもが経験したことがあるものだと思います。

革靴は蒸れやすく、特に夏は不快感を感じやすいですよね。

そんな不快感を軽減するテクノロジーが、今回ご紹介するエアローションシステムです。

リーガルは革靴の老舗で、クラシックな革靴のイメージが多いかと思いますが、最新のテクノロジーを搭載している靴もあります。

今記事を読むことで、エアローションシステムについての理解と、デメリット、エアローションシステムを搭載しているモデルについて知ることができるので、ぜひ最後までチェックしてみて下さい。

エアローションシステムとは

出典：リーガルHP

エアローションシステムとは、リーガル独自の特許システムです。

具体的にはヒール（踵）から空気を取り込み、取り込んだ空気を靴全体に循環させて、蒸れやすい靴内の通気性を良くするというものです。

更にインソールには通気性が良い「ファイバーストレッチインソール」を搭載することで、通気性をより高くしています。

今までは、革底の靴が通気性が良いとされてきましたが、正直気休め程度の通気性の良さでした。

しかも、レザーソールには雨の日には履けないという、雨の多い日本において圧倒的なデメリットを抱えていたので、“通気性が良いラバーソールシューズ“というものは、皆が待ち望んでいたものだと思います。

特に、暑くて蒸れやすい夏はエアローションシステムが活躍すること間違いなしです。

細かいエアローションシステムの仕組みなどについては、リーガルの公式HPの動画が分かりやすくかったです。

リーガルの公式HPを見る

ハイテクシューズに見えないデザイン

出典：リーガルHP

出典：リーガルHP

またこのシューズの秀逸な点は機能性だけでなく、“見た目は普通の革靴“となっていることです。

巷には履き心地は良いけど、ハイテク感が強すぎて、ドレスシューズとしては使えないシューズがたくさん売られています。

その点革靴の老舗であるリーガルは、あくまでドレスシューズとして使えるように考えられたデザインとなっています。

ただ、普通のドレスシューズと全く一緒かと言われれば、多少のハイテク感があるソールであることは否めません。

特に靴底を近くで見た場合は、顕著にハイテクソールということが分かりますね。

日常でビジネスシューズとして使う分には、靴裏を真近で見られるというシーンは中々ないと思いますので、クラシックなドレスシューズ好きにも受け入れられるデザインになっていると思います。

エアローションシステムのデメリット

エアローションシステムの魅力についてお伝えしたので、逆にデメリットについてもご紹介したいと思います。

デメリットについては、修理が難しいということです。

エアローションシステムを搭載したモデルは、グッドイヤーウェルト製法とセメント製法を組み合わせた製法となっています。

セメント製法は基本的にはオールソールといった修理をすることができませんが、グッドイヤーウェルト製法は靴のコンディションが良ければ、数回のオールソールなどの修理を行うことができます。

二つ製法を組み合わせたこのハイブリットな製法は、ヒール（踵）はセメント製法で、ヒール（踵）以外はグッドイヤーウェルト製法で作られているものと思われます。

ヒールはセメント製法であっても、修理が可能な部位なので、この製法はグッドイヤーウェルト製法と比較して大きなデメリットがある訳ではないといえますね。

しかし、エアローションシステムはリーガル独自の技術のため、修理が必要になった場合、最寄りの靴修理店に持って行っても、同じように直してもらうことはできません。

エアローションシステムを維持した状態で修理を行うには、リーガルの公式修理に依頼をする必要があります。

リーガル公式の修理を依頼するためには、最寄りのリーガルショップもしくは、百貨店などのリーガルの取り扱い店に持って行って修理を依頼する必要があります。

リーガルショップや、取扱店は全国に多いとはいっても、ネットで基本的にはなんでも完結してしまうこの時代には、面倒に感じてしまいますね。

また、近くに店がないという方には公式のリペアを依頼することは難しく、デメリットとなります。

リーガル公式リペアメニュー

上記がリーガル公式の修理の価格表になるのですが、エアローションシステムについては記載がないので、依頼をする場合は純正パーツでの修理が可能か一応確認した方が良さそうです。

エアローションシステムを搭載したモデル紹介

エアローションシステムを搭載したモデルをいくつかご紹介します。

ストレートチップから、ローファーまであるので使うシーンに合わせて選べるようになっています。

11AL

出典：アマゾンHP

【商品詳細】
モデル名：11AL

アッパー：ガラス革

ソール　：ラバーソール

製法　　：グッドイヤーウェルト＋セメント製法

カラー　：ブラック、ダークブラウン

定価　　：33,000円（税込）

革靴の中で最もフォーマル度の高いストレートチップのデザインです。

ビジネスや冠婚葬祭といった、かしこまった場に適したシューズです。

シルエットとしてはロングノーズで、つま先の形もセミスクエアトゥとスタイリッシュな印象が強くなっています。

踵部にはPITA-FOAM 15というクッション材を敷き、柔らかく通気性に優れた中物を使うことで、革靴らしからぬ柔らかい履き心地を実現しています。

また裏材には、抗菌防臭・防カビ加工を施すなど、エアローテーションシステム以外にも多くのテクノロジーが詰め込まれていることが特徴です。

16AL

出典：アマゾンHP

【商品詳細】
モデル名：16AL

アッパー：ガラス革

ソール　：ラバーソール

製法　　：グッドイヤーウェルト＋セメント製法

カラー　：ブラック、ワイン

定価　　：33,000円（税込）

16ALは比較的カジュアルなUチップのデザインです。

ロングノーズで、比較的ドレッシーなデザインなのでスーツにも合います。

ビジカジからビジネス用途で使うことがおすすめです。

11ALと同じく、PITA-FOAM 15などのテクノロジーが詰め込まれています。

12AL

【商品詳細】
モデル名：12AL

アッパー：ガラス革

ソール　：ラバーソール

製法　　：グッドイヤーウェルト＋セメント製法

カラー　：ブラック、ダークブラウン

定価　　：33,000円（税込）

12ALはカジュアルなローファーのデザインながら、シルエットは細身かつロングノーズで、ビジネスユース向きのローファーです。

逆にデニムなどのカジュアルパンツとは相性はあまり良くありません。

スリッポンシューズなので楽に着脱できて、エアローテーションシステムにより蒸れが軽減できる12ALは、使い勝手の良いビジネスシューズといえます。

リンク

まとめ

エアローションシステムとは、外から取り込んだ空気を靴内で循環させて、蒸れないようにするテクノロジーのこと

エアローションシステムを搭載しながらも、見た目が普通のドレスシューズに見えることも魅力

デメリットとしては、純正の修理を受けるためにはリーガルショップか、取扱店に持ち込まなければいけないこと

エアローションシステムを搭載したモデルには、エアローションシステム以外にも多くのテクノロジーが盛り込まれている

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