クラークスの“ワラビー旋風“が続いています。
1966年から販売されているロングセラー商品にも関わらず、人気の再燃を受けて、店に行っても売り切れていて買えないことも珍しくありません。
今記事ではクラークスのワラビーが気になっているけど、品薄で試着が難しい人や、皆が履いているものとは違うものを履きたいと考えている方に向けて、クラークス以外でおすすめのモカシンブーツを展開している5ブランドをご紹介します。
今記事を読むことで、コスパ◎のブランドから、昔ながらの製法を貫く高品質なモカシンを作るブランドについて知ることができますので、ぜひ最後まで見てみて下さい。
モカシンブーツとは
出典:Wikipedia
モカシンブーツの起源は、北米の先住民族であるインディアンの伝統的な履物、モカシンに遡ります。
モカシンは、柔らかい動物の皮革で作られ、縫い目が特徴的なデザインで、足を保護し、柔らかい地面を歩くのに適した靴として愛用されていました。
モカシンブーツは、このモカシンのデザインを基に、ブーツのような高さや保温性を加えたものです。
おそらく、寒冷な地域で暮らす先住民たちが、足首まで保護するためにモカシンをブーツの形状にアレンジしたことが、モカシンブーツの始まりと考えられます。
(クラークスのワラビー自体は軽登山用の靴がデザインソースとなっています。)
モカシンブーツは、その後、アメリカのファッション業界にも取り入れられ、さまざまなブランドが独自のデザインや素材を用いてモカシンブーツを展開するようになりました。
現在では、世界中で愛用されるファッションアイテムとなっており、カジュアルからスマートカジュアルまで様々なコーディネートに対応する多様なデザインが存在します。
モカシンブーツの魅力
出典:ABCマートHP
モカシンブーツの魅力はレザーシューズでありながら、ドレスシューズにはないリラックスした雰囲気です。
着こなしとしては、デニムやチノパンといったカジュアルなアイテムとの相性が良く、リラックスシーンの足元にハマります。
また、レザー素材特有の上品さも兼ね備えているので、スラックスやジャケットと組み合わせることで、スマートカジュアルなスタイルにも対応します。
次章から、モカシンブーツのおすすめブランド5選を価格順でご紹介します。
GU:コスパ抜群
出典:GUホームページ
GUのリアルレザーモカシンシューズの魅力はなんといっても圧倒的なコストパフォーマンスです。
リアルレザーを使用していながら5,000円以下という安さです。
価格は安いながら、スエードの質感がしっかりとあります。
流石にクラークスが使用しているチャールズFステッド社のスエードのような、目の詰まった上質な起毛感まではありませんが、遠目で見る分にはクラークスクラスのモカシンブーツと大差のないクオリティとなっています。
ソールは天然ゴム素材のクレープソールではありませんが、見た目はクレープソールに模したものになっています。
異なる2層素材のクッションを採用することで、足が疲れにくいよう設計されています。
できるだけ安く、おしゃれなモカシンブーツが欲しい方におすすめです。
HI-TEC(ハイテック):モカシンブーツとスニーカーのハイブリッド
出典:https://wear.jp/item/62437514/
ハイテックはイギリスのアウトドアブランドです。
現在はアウトドアシューズだけでなく、英国軍にトレーニングシューズを納入するブランドとしても知られています。
「ベルトモカシン」は伝統的なモカシンデザインと、ベルトストラップがハイテクな印象を与えます。
出典:https://wear.jp/item/62437514/
ソールはクッション性に優れた立体インソールで、耐久性・クッション性に優れています。
スニーカーライクな履き心地と、ハイテクなデザインが好みの人におすすめです。
リーガル:アメリカ風のハンドソーンモカシン
出典:リーガル公式HP
リーガルはアメリカにルーツを持つブランドなので、モカシンブーツのデザインもアメリカ式です。
U字モカが特徴のカジュアルなデザインで、カジュアルパンツとの相性◯。
モカ部分は一足一足職人によって、ハンドゾーンで縫られています。
リーガルの拘りが詰まっていながら、定価は2万円代前半と高コスパです。
日本の老舗ブランドの安定した品質のモカシンブーツを選びたい人におすすめです。
Padmore&Barnes(パドモア&バーンズ):クラシックなワラビーブーツ
出典:https://www.beams.co.jp/blog/smb/91095/
パドモア&バーンズは、1987年までクラークスのワラビーの製造を請け負っていたブランドです。
クラークスが製造の拠点を中国に移した後も、当時と同じラスト(木型)とハンドメイドを中心とする製法によってモカシンブーツを作り続けています。
近年はコムデギャルソンやシュプリームといった人気ブランドとのコラボで脚光を浴びています。
価格は3〜4万円とハンドメイドが多い製法を採用しているブランドとしてはコストパフォーマンスが高いです。
ヴィンテージのクラークスの雰囲気や品質の高さを求める方におすすめです。
パドモア&バーンズというブランドをご存じでしょうか? パドモア&バーンズは30年程前まで、ワラビーブーツの代表的なブランドの下請けとして、生産を一手に引き受けていました。 一昔前に「ワラビーブーツ」は大流行したの[…]
Russell Moccasin(ラッセルモカシン)
クラークスのワラビーがイギリスのモカシンブーツの代表なら、ラッセルモカシンはアメリカ代表のモカシンブーツです。
上品顔のワラビーと比較すると、よりラギットな雰囲気が魅力です。
ラッセルモカシンは多くのブランドが機械による効率化を進めている中で、昔ながらの製法でハンドメイドによるブーツを作り続けています。
そのため耐久性が高く、耐水性にも優れた構造となっています。
デニムなどのアメカジアイテムと相性が良く、ガシガシ使って経年変化を楽しみたいモカシンブーツです。
ハンドメイドならではの温かみのあるモカシンブーツが欲しい方におすすめです。
まとめ
(クラークスのワラビー自体は軽登山用の靴がデザインソース)
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