KLEMAN(クレマン)は1998年にフランスで設立された比較的若いブランドですが、品質や機能性の高さを買われ、フランスの軍や消防署・公共施設に革靴を納入しています。
またミリタリースペック基準をクリアする品質を買われ、さまざまなブランドのOEM(他社ブランドの製品を製造)も行ってきた歴史があります。
今記事では、クレマンの魅力と、おすすめのモデル、逆にこんな人にはおすすめできないという内容を解説していきたいと思います。
KLEMAN(クレマン)はこんな人にはおすすめできない
まず初めにこんな人にはKLEMAN(クレマン)は向かないです。
・革靴には高級感と、語れる要素が欲しい
・カッチリとしたお堅い職場で、ビジネスシューズとして履きたい
理由について以下で解説していきます。
革靴には高級感と、語れる要素が欲しい
まず前提として、KLEMAN(クレマン)は2万円台の革靴としては高級感がある革靴です。
少なくともパッと見て、安っぽいと思われることはないでしょう。
しかし、逆にパッと見ただけで「高級がある!」思ってもらえる革靴をあなたが求めているのでしたら、KLEMAN(クレマン)ではない高級革靴を選択した方が良いと思います。
また4万円を超えるような高級革靴は、グッドイヤーウェルト製法といった手間の掛かる製法を採用していることが多いです。
グッドイヤーウェルト製法は高い技術力を必要とするので、グッドイヤーウェルト製法を採用するブランドは必然的に歴史が長く、ブランド独自の語れるエピソードを持っていることも多くなります。
そのように、せっかく買うなら歴史があって語れる製法やエピソードを持つブランドが欲しいと考えている人は、もっとお金を出して高級革靴を購入した方が幸せになれるかも知れません。
カッチリとしたお堅い職場で、ビジネスシューズとして履きたい
KLEMAN(クレマン)は歴史的に軍などにワークシューズを納入してきたブランドです。
そのため、KLEMAN(クレマン)の革靴はビジネスで履かれることが多いロングノーズの靴よりも、ショートノーズで丸っぽいデザインが特徴となっています。
今はビジネスのカジュアル化が進んでいるので、カジュアルな革靴でも良い職場であれば問題ありませんが、金融系や不動産系のようにスーツにネクタイのようなお堅い職種で働かれる人たちにとっては、KLEMAN(クレマン)の革靴は服装にマッチしません。
休日に履くぶんには問題ありませんが、お堅い職場に履いていくつもりでKLEMAN(クレマン)を購入するのはやめておいた方が無難でしょう。
KLEMAN(クレマン)の魅力3選
出典:https://mt-fc.net/kleman-pastan
ここからはKLEMAN(クレマン)の革靴の魅力について解説していきます。
KLEMAN(クレマン)の魅力については以下の3選です。
・2万円台の革靴の中では最高クラスの高級感
・機能性の高さ
・スニーカーライクな履き心地
順番に解説していきます。
2万円台の革靴の中では最高クラスの高級感
出典:https://mitsui-shopping-park.com/ec/p/4640000002492
KLEMAN(クレマン)に使われている革は、2万円台でありながら自然な風合いです。
逆に安っぽく見えてしまう革靴は、ぶ厚い樹脂加工が施されていることで、不自然なほど光ったりしています。
更に、4万円を超える本当に高級な革靴になってくると、ブラッシングをするだけで自然な光沢がでてきます。
KLEMAN(クレマン)の革靴はそこまでではないにせよ、パッと遠目でみただけでは、そんな高級靴に引けを取らない高級感を備えています。
それは革の自然な風合いだけでなく、裁縫を含めた丁寧な作りと、スマートなラスト(木型)であることがスタイリッシュに見える理由となります。
実際に本格革靴が好きな人ほど、KLEMAN(クレマン)のコストパフォーマンスの高さには驚くでしょう。
機能性の高さ
出典:https://www.shaveoffmind.com/kleman-pastan/
KLEMAN(クレマン)の革靴は、ミリタリースペック基準をクリアする機能性の高さを備えています。
具体的には、サービスシューズには滑りにくくてグリップ力のあるソールを採用しています。
ワークシューズとして、働く上でストレスを感じないよう設計されていることが分かります。
また、KLEMAN(クレマン)はセメテッド製法を採用しています。
高級革靴に採用されるグッドイヤーウェルト製法と比較すると、高級感や、履いていくことで足馴染みが良くなっていく感覚を味わうことはできませんが、防水性に優れていて、軽量なことが特徴です。
ここでもワークシューズとしての機能性を重視して設計されていることが分かります。
スニーカーライクな履き心地
出典:https://kinarino-mall.jp/item-13454
KLEMAN(クレマン)の革靴はアンライニング仕様なので、スニーカーのように柔らかい足入れ感があります。
(通常紳士靴には、靴の内側の足に接する部分に、革を貼って二重構造にすることで、耐摩耗性や吸放湿性を持たせます。この部分をライニングと呼び、ライニングを付けない仕様をアンライニングと言います。)
普段スニーカーに履き慣れていて、革靴のカチっとした履き心地が好きではないという方にとっては、履きやすい革靴と言えるでしょう。
また、ソールもグリップ力があるので、スニーカー同様とまではいかなくてとも、歩きやすさもスニーカーライクに感じるはずです。
KLEMAN(クレマン)のおすすめモデル5選と紹介
出典:https://cotyle.com/?pid=44408308
KLEMAN(クレマン)の魅力をお伝えしたところで、おすすめのモデルについて以下5選をご紹介します。
・プレーントゥ「PASTAN(パスタン )」
・チロリアンシューズ「PADRE(パドレ)」
・Uチップ「FRODAN(フロダン)」
・サイドゴアブーツ「TONNANT(トナント)」
・ウィングチップ「SUFON(スフォン)」
上から順番にご紹介します。
プレーントゥ「PASTANI(パスタン )」
出典:https://mistersaturdays.com/pastan
プレーントゥの「PASTANI(パスタン )」はKLEMAN(クレマン)を代表するモデルです。
このモデルの魅力はなんといっても、クリーンなデザインです。
そのため、どんなコーディネートにも合わせることができます。
革靴を持っておらず、一足目をKLEMAN(クレマン)から選びたいという場合は「PASTANI(パスタン )」であれば間違いありません。
チロリアンシューズ「PADRE(パドレ)」
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000046928.html
「PADRE(パドレ)」も「PASTAN(パスタン )」と並んで人気の高いKLEMAN(クレマン)を代表するモデルです。
クリーンなデザインの「PASTAN(パスタン )」と比較すると、ボリューム感と特徴的なモカの意匠が目を引きます。
チロリアンシューズはカジュアル用の革靴のため、ジーンズやチノパンといったカジュアルパンツと合わせやすいです。
休日用にボリューム感があって、おしゃれなレザーシューズを履きたいと考えている方におすすめします。
Uチップ「FRODAN(フロダン)」
出典:https://www.fenest.jp/SHOP/LA32102.html
FRODAN(フロダン)はコロンとした愛らしいフォルムのUチップシューズです。
フランス靴らしいデザインで、幅広いコーディネートに合わせることができます。
ソールは「PADRE(パドレ)」同様ボリューム感のあるものが採用されています。
ビジカジ〜カジュアル用途で使える革靴を探している方におすすめです。
サイドゴアブーツ「TONNANT(トナント)」
出典:アマゾンHP
TONNANT(トナント)は寒い冬や雨の日に活躍するサイドゴアブーツです。
クリーンなデザインでありがら、雨や雪の日にもガシガシ履ける機能性の高さが嬉しいですね。
きれいめなコーデに合わせたいシューズです。
また、靴紐を縛ることなく着脱できるので楽ですね。
ウィングチップ「SUFON(スフォン)」
出典:https://cotyle.com/?pid=56538621
SUFON(スフォン)は華やかなデザインが特徴のウィングチップシューズです。
デザインがある分、足元の存在感が大きくなります。
また、デザインの意匠としてはアメリカ靴に多いロングウィングチップなのですが、ファルムはスマートに仕上げることで主張し過ぎない絶妙なバランスとなっています。
おしゃれで人目を引くレザーシューズが欲しい方におすすめです。
まとめ
革靴ブランド「KLEMAN(クレマン)」の魅力や、デメリット、おすすめモデルなどをお伝えしました。
「KLEMAN(クレマン)」は2万円台の革靴の中では最高におすすめできるコスパ最高のブランドなので、3万円以下で革靴が欲しいと考えている方は要チェックです。
「KLEMAN(クレマン)」については、また有用な記事を書いていきたいと考えています。
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