中原中也は「汚れちまった悲しみに」で有名な詩人ですね。
中原はその詩と共に、中性的な見た目でも未だに人気を誇っています。
そんなイケメン中原は、かなり喧嘩っぱやい性格で、酔っ払うと暴れて奇行といえる行動が多かったことはご存じでしょうか?
今記事では中原の人間性と、太宰治との関係性が分かるエピソードについてご紹介します。
中原中也とは
中原中也は大正~昭和期に活躍した詩人。
誌風としてはランボーやヴェルレーヌなどの欧州の詩人や、宮沢賢治の口語表現に影響を受けたものでした。
代表作は詩集「山羊の歌」で、山羊の歌に収録された「汚れちまった悲しみに」や「サーカス」が作品としては有名です。
私生活では29歳のときに長男を亡くしたことで、精神的に不安定な状態に陥ります。
精神不安から体も壊してしまい、将来を嘱望されながらも30歳という若さで夭折しました。
中原中也の交友エピソード
中原中也×太宰治
中原中也と太宰治には交友がありました。
しかし、その関係は決して親友と呼べるようなものではなかったようです。
中原には酔っ払うと暴れて、誰にでも喧嘩を売るようなところがありました。
文壇では中原の奇人ぶりは有名だったようです。
初めて出会った二人は、詩人・作家仲間を交えて一緒に飲み行くことになります。
酒が入ると粗暴になる中原の態度は、太宰にとっては気持のよいものではなかったようで…。
中原中也×壇一雄
中原と壇と太宰で飲んだときのこと。
中原の酒癖の悪さに辟易した太宰が先に帰ってしまいます。
その太宰を追いかけて、中原が太宰の家まで押しかけます。(壇も付いてきます)
(壇一雄…「最後の無頼派」と呼ばれた作家。2度の直木賞を受賞しており、太宰治や坂口安吾との交流が深かった。男性がキッチンに立つことが珍しかった時代に、料理家としての顔も持つ“元祖クッキングパパ”)
太宰治は現在でも最も人気の高い作家の一人です。 死後70年以上経った今も、作品が映像化され人気を集めています。 そんな太宰は「ミステリアスで、女たらし」というイメージが強いと思います。 今記事では太宰の人間性が垣間見れるエ[…]