まず初めに今記事の内容はネタバレを含みます。
まだ「THE FIRST SLAM DUNK」を観ておらず、ネタバレな内容を聴きたくないという方はおすすめできません。
よろしくお願いします。
スラムダンクの山王戦をいつか動画で観たい。
そう思って、10年以上経ちましたが、映画「THE FIRST SLAM DUNK」でその希望を叶えることができました。
僕はスラムダンクのリアタイ世代ではありませんが、アニメから入って、その後漫画読みました。
漫画を読んで、全国大会で物語が更に盛り上がっていくのに興奮しました。
特に山王戦は漫画を観て、自分のイマジネーションで動きを想像することしかできませんでしたが、「THE FIRST SLAM DUNK」ではリアルな絵と臨場感で動くキャラクター達を見ることができ、幸せな気持ちになれました。
今記事では映画「THE FIRST SLAM DUNK」を2回観て特に良かった冒頭シーンと、感想を残したいキャラについて徒然なるままに感想を書いています。
冒頭シーン
出典:https://www.pixiv.net/artworks/104665047
まず映画が始まって、リョウタの沖縄時代のお兄ちゃんとのエピソードのあと、オープニング曲がかかり、山王戦に突入します。
湘北のスタメンメンバー一人一人が、井上雄彦先生の鉛筆描きのようなタッチで高速に描かれ、歩きだします。
歩きだしたキャラたちは、それぞれの個性が歩き方にもでていて、まさに自分が想像していたキャラがそこに居るといった感じでした。
その後、山王メンバーも鉛筆描きのようなタッチで現れるのですが、ココもかっこいい。
ただ住まいだけで、最強高校生感がでています。
僕はスラムダンクのアニメも観ましたが、やはり漫画とは別物感がありました。
しかし、今作は井上雄彦先生が原作・監督を務めていることもあり、小さな動きにもキャラの個性が滲み出るように作られていたように思います。
CGのリアルな絵も、映画を観るまでは、もっと漫画の雰囲気を残した絵にして欲しいと思っていましたが、映画内で試合が始まるジャンプボールからのリアルなバスケ描写で、これが正解だったんだと理解できました。
ここからはキャラごとに、山王戦での活躍を中心に感想を書いていきます。
リョータ
出典:https://type-r.hatenablog.com/entry/20221224/the-first-slamdunk
今作の主人公。
確かに、主要キャラの一人なのに、原作では内面を描かれることが少ないキャラでした。
父親と兄を亡くし、「バスケだけが、生きる支えだった」ということが明かされる訳なのですが、スラムダンク初登場時は女の子に告白しまくって、フラれまくるっていう初期花道的キャラじゃなかったっけと思ってしまいました…笑。
しかし漫画を見返してみると、彩子さんを忘れるために女の子に告白しまくるシーンは、漫画では書かれておらず、アニメのみのシーンだったので、辻褄は合いますね。
今作のリョータの視点から、進展していく山王戦は新鮮でした。
出典:https://www.movie9820.com/slamdunk-1209937
特に原作でも大好きな「こんなでけーのに阻まれてどーする ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!」を劇場版でも観れて最高でしたね。
唯一気になった点は、山王戦が面白過ぎて、リョータのエピソードシーンに突入すると、「はよ、はよ試合を観せて!」って思ってしまったことです。
リョータは個人的に作中1 、2を争う好きなキャラで、エピソードシーンも面白かったのですが、山王戦が熱すぎて…。
特に、みっちゃんとの喧嘩で入院した訳ではなく、喧嘩の後にバイク事故を起こしたことが原因で入院していたことには驚きました。
リョータを多人数で囲んだのに、みっちゃんだけ病院送りになっていたとは…。
改めてみっちゃん喧嘩弱いなー。
不良やめて良かった。
三井無双
出典:https://アニメキャラ.net/mitsuihisashi/
喧嘩は弱いけど、3Pシュートは超絶上手い男三井寿。
分かっていたことだけど、改めて動画で観ると、山王戦はみっちゃんが無双していました。
とにかく、高校生でこんなに3Pを決められたら、相手としてはたまったもんじゃありません。
正直、この試合に関しては、得点だけみれば湘北の他のメンバーはモブキャラに感じてしまいますね。
そして、高校生になる前に、一度リョータとみっちゃんは会っていて、一緒にバスケをしたことがあるというエピソードを挿入されており、そのときのみっちゃんの好青年ぶりがめちゃくちゃ良かったです。
その時のみっちゃんを知っているからこそ、リョータはみっちゃんに喧嘩を売ったという胸熱展開になっていました。
とにかく、不良をやめた後のみっちゃんの活躍とかっこよさは、「山王以外だったらどこでもエースを張れる松本」ばりに、「スラムダンク以外だったらどこでも主役を張れる」男だと実感させてくれました。
河田兄無双
出典:https://twitter.com/kitty__keiko/status/1257284509671669763
湘北ではみっちゃんが無双していましたが、山王では強くて、速くて、上手いうえにクレバーさもあわせ持つ河田兄が無双していました。
プレーのかっこよさもさることながら、台詞のかっこよさもピカ1。
途中で花道のマークにつくシーンで、花道から「死ぬ気でかかって来い!」と言われ、「ハハッ、分かった!」と返すシーンがほんとかっこよかったです。
正直、メンタルの調子でプレーに波がある沢北よりも、絶対に勝てないラスボス感が出ているキャラだと思います。
花道
出典:https://arukujyoumongao.com/sakuragi/
今作では、花道のとんでもない身体能力がリアルに描かれていて良かったです。
花道といえばリバウンドですが、ジャンプの高さ以上に速さが凄い描写や、滞空時間の長い描写がしっかりと描かれていて、今まで頭で想像していた花道の身体能力をリアルな絵で観ることができました。
ただリアルな絵になると、大会役員の机の上に立って、「ヤマオーはオレが倒す!!」と叫んだシーンは、リアルな絵だけに限りなくブラック寄りのグレーな行為に見えてしまい、引いてしまう自分がいました…。
基本的には、山王戦はシリアスな展開が続きますが、花道が時々魅せてくれるギャグシーンがほっこりとさせてくれます。
リアルにチームメイトに居たとしたらヤベー奴ですが、映画も盛り上げてくれる最強の主人公ですね。
赤木
出典:https://manga-matome.com/p/8051
赤木は原作から、家族が出てきたり、内面が描かれたりと、丁寧に描かれていたキャラです。
特に山王戦では、自分がチームを背負って全国まで戦ってきたのに、河田兄に惨敗し、苦しかった1、2年時の記憶が何度もよぎります。
その中で、花道から「まだいけるよな!!」と声を掛けられるシーンは、赤木が救われる原作でもとても好きなシーンです。
今作でも赤木はリョータ目線からのエピソードトークが盛り込まれており、井上先生から大事にされているキャラなんだなと感じました。
プレー面では迫力のあるゴリラダンクや、ハエ叩きを観ることができて良かったです。
流川・沢北
出典:https://renote.net/articles/323127/page/2
両チームのエース同士ですが、両者の活躍は今作では限定的でした。
特に、沢北は短いなりに無双タイムが描かれ、エピソードトークも挿入されていましたが、流川の活躍時間は短かったです。
ただ、両者んもエース対決はやはり見どころがあり、手に汗握るものでした。
ぜひ、次回作も作って頂き、今度は流川の視点からの山王戦も観たいと思います。
彩子さん
出典:https://www.movie9820.com/slamdunk-205854
彩子さんは今作最も株を上げたキャラではないでしょうか。
原作からリョータとセットで描かれることが多かったですが、メインヒロインの春子さんの影に隠れてしまっている感は否めませんでした。
しかし、今作では不安なリョータを勇気づけたり、チームの役に立てる行動を主体的に取っている姿を見て、「アレ…彩子さんの方が良い女なんじゃないか…」と気付かされた人も、自分含め多くいたかと思います。
彩子さんと比較すると、春子さんのミーハー女感が際立った劇場版となっていました。
不遇 深津・松本・野辺・一ノ倉
出典:https://www.kimamana-tarokichi.com/slam-dunk-sannokougyousenn/
劇場版で時間が限られているため、山王では河田兄と、沢北以外は台詞も少なく、不遇でかわいそうだなと思いました。
元々、キャンプテン深津は原作でも活躍していないと話題になっていましたが、劇場版でもキャラが薄かったです。
前半は「同じ2点だぴょん」と名言吐いてからは特に見せ場はなく、後半から鬼のゾーンプレスマシンへ。
要所要所で円陣を組んでキャンプテンシーを発揮していましたが、何を言っていたのかは不明。
山王以外だったらどこでもエース張れる男松本と、トーテムポール野辺はやられ役感が強く、終始みっちゃん無双と、花道のリバウンド力の高さを際立たせる役回りに徹していました。
一ノ倉に関しては、出場シーンを全カット!
不遇…泣。
一ノ倉だけ練習も合宿も逃げ出したことがないことを語るシーン好きだったんだけどな…。
深津以外はきっと続編が出たとしても、深堀られることがなさそうな不遇3傑です。
後半からインパクトのある見た目で河田弟が出てきたことで、映画を見終わったときには、不遇3傑よりも河田弟の方が観客の記憶に残っていそうな気がしました。
まとめ
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